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「死ねばいいのに」

2010/08/15

IMG_0313.jpg

京極夏彦、「死ねばいいのに

2日間の休みで読みました。
休み前日に映画、休みに読書をじっくり。
このペースが続けられと良いなと。
その分、ゲーセンは滞るわけですが、
何でもかんでも、という訳にはいかないしこれは仕様がない。

さて、前も書いた気がしますが、タイトルが凄い。
このタイトルでハッピーな明るい内容を思い浮かべる人はいないはず。
今の職場の後輩に中途採用の社員がいます。
前の会社ではそれなりのポジションにいたようで、
ビシビシ若いのを使って仕事をしていたとのこと。
そんなある日、トイレで用を済ませていると(大きい方)、
自分の部下数人が小用を済ませに入ってきてなんやかや話を。
と、

「○○、死ねばいいのに」

・・・もろに、言われたそうです。

斯様に、「死ねばいいのに」って非常にダークな言葉のはず。
しかし、この作品ではそのようには使われていません。
これには意表を衝かれました。

お腹が空いた→何か食べれば?
眠い→寝れば?

こんな感じに、「当たり前に」使われています。
当たり前に感じられるような何か、がその前に描かれている訳ですが。

お話はこんな感じ。

殺人事件が発生。派遣社員の女性がその被害者。
事件の関係者の周りを「アサミ(被害者)の事を聞かせて欲しい」、
そういって訪れる不可思議な男。
まさに「チャラ男」的な人物なので、
そのままチャラ男と表記しますが、
物語は事件の関係者ーチャラ男の会話だけで進みます。
それぞれが短編小説として雑誌に載ったようですが、
「章」毎にチャラ男の相手が違っています。
「アサミのことを聞く」はずが、
関係者の口から出るのは、

言い訳、誹謗中傷、愚痴、恨み、妬み、嫉み、自己正当化、責任転嫁etc・・・。

人間の弱さのオンパレードなのですが、
正直、自分が同じ立場なら同じように考える、同じように言うだろう、
そう思える様な内容ばかりでした。
だからこそ、痛い、とにかく、痛い。
関係者のそういったもの言いは全て、全てチャラ男に論破されます。
チャラ男の言葉は関係者の言葉に突き刺さると共に、
読んでいる僕自身にグサグサグサグサこれでもかというぐらいに突き刺さります。
多分、誰もが同じなのではないかと思うのですが・・・。

ああ、反省してしっかりしよう!
なーんていう単純な話にはなり得ませんが、
(そんな単純なら人生苦労しない)
それが難しいことであるからこそ、
こういった機会に、ってか、機会を貰えることがもう貴重と思えます。

って、横道に逸れました。
上記の通り、誰も彼も自分のことばかり・・・。
アサミの周辺情報は集まっても、
「アサミ自身」のことは誰も分からない・・・。

チャラ男は何故そんなにアサミのことを知りたいのか?
なぜ殺されなければならなかったのか?

この作品、パズラーではありませんが、犯人はしっかりと明かされます。
正直、今まで読んだどのようなミステリより「まともな」犯人だったと。
しかし、
その「まともな」人間がなぜ?ということはやはり、分かりません。
イメージすら出来ません。
どうしても、どうしても・・・。

帯にある「究極の謎」とは正にそれを指しているのかも、ね。

色々と衝撃的で、刺激的な作品でした。
読んでいる自分の心が折れそうになること請け合いですが(笑)
良かった。
ではでは。

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HINAた

Author:HINAた
某鉄道会社勤務。
読書・QMA・映画が好き。

QMA3後半~QMA6まで、
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