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「Anothe」

2010/08/06

IMG_0306.jpg

綾辻行人、「Another」を読了。
装丁の画が良いですね。
700ページ弱(原稿用紙1000枚とか)という分厚さと、
綾辻=粘性の高い文章、
というイメージがどうしても頭から離れず、
次の1冊に選んでいながら足踏み状態でした。
が、2日間の休みで手を付けたらまあ、
あれよあれよという間に読み終えてしまいました。

ある中学校を舞台にした作品。
物語の根底にあるエピソードは以下の通り。

ある中学校の3年3組。
ミサキ(マサキ?)という皆から好かれている人気者が。
しかし、彼は不慮の事故で突然この世を去ってしまう。
涙に暮れる級友達。
そんな中、ある級友がこう言い始める。

「何だよみんな、ミサキはそこにいるじゃないか」と。
「彼は死んでなんかいない、今もそこに、そこにいるじゃないか」

ミサキを思う気持ちから出た発言ではあっただろう。
クラスの全員が、そして先生も「いない」彼を、
「いるもの」として扱い始める・・・。
休み時間には声をかけ、下校を共にし・・・。
迎えた卒業式。
校長の計らいもあり、彼の席も用意され、
3年3組の「全員」が無事卒業する。

「全員」での集合写真。
そこには「彼」も一緒に写っていたのだった・・・。

ってのがまず根っこにある。
で、それが原因なのかどうなのか、
それ以降「3年3組」にはある異変が。
「ない年」は何もないのだが、
「ある年」には「誰も認識出来ない誰か」がクラスに混じり、
毎月のようにクラスの生徒あるいはその家族が命を落とすのだ・・・。
何故?防ぐ方法は?
20年以上もの長い間、
この異常な状態にある「3年3組」を描いた物語なのでした。

そんなにっていうか似たようなのだと、
六番目の小夜子」しか知らないかも。
恩田陸さんだったでしょうか。
けれどこういう学園ものってそれだけで引き込まれるものが。
理由は自分でも分かりませんが。
「小夜子」に比べると恐怖の対象が具体的である点、
ラスト付近のドタバタ感が個人的な好みには合わない。
けれどもそんなのは些少。
本当に久しぶりに綾辻作品で満足出来たのかも(笑)
一体何年(何十年?)ぶりだろうか。
深泥丘奇談」もそうだったのですが、
色々と過剰な感じは全くなくてすいすいと読み進むことが出来ました。
沢山人が死にますので、
殺人鬼」みたいになってたらと思うとげんなりしますが(笑)
主人公の少年が嫌味でないのも良かったのかも。
ヒロインにあたる「見崎鳴」っていう娘が某掲示板とかだと、
綾波レイ」まんまみたいに書かれていたような。
確かに「キャラ」っぽい感じはありましたが。
ああ、あと、「悪意」や「憎悪」って何処を探しても無かったような・・・。
そういったものが無くても成り立つんですねぇ、ホラーって。
(スプラッタはホラーとは認められない)
「恐怖」っていうのも不思議なものですね。
「運命」に抗う少年少女達はどうなるのか!

で、それだけでは終わらない。
ああ、そういえばそもそもこの人だったな、
というラストがしっかりと待ち受けてくれているのでした。
悲しい、悲しいラストではありましたが。
それもあまりウェットではなくて良かったのですが。

最後に、異常な状態を回避するための方法。
えっと、3年1組、2組、4組、5組、6組。
こうやって飛ばしてしまえば良かったのでは・・・?
日本人だけでなく海外でも出てくる発想だと思うのですが。
駄目?

生意気ですが、
見直してしまった。
そういう小説でした。
良かった。
ではでは。

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HINAた

Author:HINAた
某鉄道会社勤務。
読書・QMA・映画が好き。

QMA3後半~QMA6まで、
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