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「必死剣 鳥刺し」

2010/07/18

初めて映画館で観た映画も時代劇だった。
どら平太」だったなぁ。
とか言いながら今回のは無視する気満々だったのですが、
なぜか気が変わって観て来たのでした。
必死剣 鳥刺し

観る前に思ったのですが、
映画に限らずこういうのって無くなってはいけないと思う。
日本人は色々な文化を柔軟に取り込むことが出来る。
それも間違い無く「日本人らしさ」ではあるでしょう。
しかし、「らしさ」とは特有のものでもあるはず。
ああいうのは日本以外のどんな場所、どんな時間を探しても他には無い。
間違いの無い「日本」そのものだよなぁ。
と、ぼんやりと考えたりしたのでした。

藩主をそそのかし、藩政に悪影響を及ぼす側室・連子。
その連子を主人公、兼見が殺害する場面から物語は幕を開ける。
当然、打ち首と思われたが(兼見はそれを覚悟)、
何故か刑は軽減され、1年間の閉門、降格というものであった。
閉門後、さらに2年が過ぎ、
再登用された兼見は黙々と職務をこなす。
そんな中、藩主に反感を持つ男、帯屋(従兄弟?)に不穏な動きが・・・。
藩主を守るべく立ちはだかる兼見だが・・・。

全体に亘る静かなトーンがとにかく好みでした。
閉門の1年間も四季おりおりの場面が描かれ、
慎ましい、美しい画を見ることが出来ます。
ま、自然って美しいだけのものではありませんが・・・。
藪蚊に囲まれながらトラブル対応をしている時に特に思いました(笑)
兼見に仄かな思いを寄せながら身の周りの世話を続ける、
里尾との関係の移ろいもまた同じように緩やかに。
心情表現という点でもとにかく過剰な演出は無し。

何故、兼見は側室を殺めたのか?
単純に藩政を憂えた末とだけ言い切れるのか?
そこまでしてどれだけ藩政が良い方向に向いたのか?
また、ラスト以降も何も無し、という潔さ。

僕ってこんなに可哀想な目にあったんです。
私ってこんなに不幸な境遇なんです。
だから、復讐するんです、戦うんです、当然だよね!!
的な押しつけが一切無い。
この辺りも僕には好みでした。

静かな静かなお話は帯屋の動きと共に怒濤の展開に。
何故刑があれほど軽いものになったのか?
その謎も土壇場で明らかに。
「使えるものは何でも使う」
人の上に立つ者の仕事としては当然と言えば当然。
しかし、この映画に隠された企みを目にしたときには、
そのあり方がもうグロテスクに見えてしまいました。
こういった「闇」はきっと現代でもそこかしこにあるのでしょう。
決して「むかし」のお話と、
全く自分たちとは関係無いと、
のほほんと観ていてはいけないものでは、と僕は感じる。
正直者はバカを見る、だけなのか・・・。
って、よく考えると帯屋もまたそうなのか、という気もしますが。

そんな中、救いというか、胸のすく場面はやはり、
必死剣 鳥刺し

見開きで背景では惑星が粉々になるような画を描き込みながら、
喰らった相手が「うぅ」とか呻いているぐらいの「必殺技」

何発打っても殆ど決まらない(現実の日本代表並み?)、
「必殺シュート」

派手さも、技巧も上回るものは他に無数にあるでしょう。
しかし、その名前にこれほど相応しいものはこれが1番だった。
そう言い切りたいと思います。
実は「必○」というネーミングに勝手に抱くイメージ、思い込み。
それが最大のトリックにもなっているという秀逸さ。

その凄みを観るために是非、未見の方は!
前半の静謐な場面はやっぱり必要不可欠だった。
そうも改めて感じたのでした。

観ることを選択した自分にも拍手(笑)
良かった!!
次は「アリエッティ」かな?
ではでは。


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HINAた

Author:HINAた
某鉄道会社勤務。
読書・QMA・映画が好き。

QMA3後半~QMA6まで、
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