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「ドリフターズ」「明日の空」

2010/07/11

IMG_0222.jpg

土日に漫画と小説を1冊ずつ。

漫画も著者も全く知らなかったのですが、
某ブログの記事を読んで衝動買い。
平野耕太、「ドリフターズ

1600年、関ヶ原にて敗走する島津の殿で奮戦する島津豊久
激戦の最中、重傷を負った彼は突然全く異質の廊下に足を踏み入れる。
正面に居座る謎の男。
両側に居並ぶ無数のドア。
そのドアの1つから彼は異界へと送り込まれる・・・。

てな、感じですが、
彼らが送り込まれた世界(中世ヨーロッパ風、ファンタジー色あり)には強大な勢力が。
これまた何ものかに送り込まれたものが重要なポジションにあるようですが、
人呼んで「廃棄物」。
大ボスの「黒王」というのは正体不明ですが、
こちらの陣営にはなんと、
土方歳三やら、ジャンヌ・ダルク
はたまた源九郎義経(中立?)etc、という強力布陣。

どうやら、前述の島津豊久はそれに対抗するべく別の人物によって放り込まれたようで。
人呼んで「漂流物(ドリフターズ)」。
こちらは勢力としては正に弱小ながら、
最初に合流したのが、那須与一織田信長
というこれまた豪華布陣。
これ以外にも歴史上の人物が年代、場所を問わずに登場します。

この設定だけでもうワクワクしてしまうのですが、
画もまた好みであり、疾走感溢れる物語にグイグイと引き込まれてしまいました。
アンテナ張ってて良かったなと心の底から。
月刊誌連載作品のようなので、
単行本を待つのも辛い気もしますが、
次も楽しみにしたい。
この作品だけのためだけに月刊誌を購読しても良いか、
という気も無きにしろ非ず、ですが・・・。

小説の方は、
貫井徳郎、「明日の空

アメリカで生まれ育った栄美は父の仕事の都合で日本に移り住むことに。
(両親共に日本人で日本語もOK)
激変する環境に緊張しながらも、
明るく親切なクラスメートに恵まれ、
徐々に溶け込んでいく栄美。
そんな中、気になる男子との距離も縮まり、
デートの約束をするまでに。
しかし、そこから奇妙なことが。
デートの日に限って、奇妙なトラブルが続出し、すれ違いが・・・。
上手くいったと思ったら、今度は彼が冷たく・・・。
一体何が?

というお話。
あらすじは1章のもので。
2章では全く無関係にも思えるエピソードが挿入されます。
そして、最終章。
大学に進学した栄美は、ひょんなことから過去の奇妙な現象の真相を知る・・・。
てな感じでしょうか。

途中に無意味とも思えるエピソードが入ったり、
明確なテーマがあったりというあたりから、
葉桜の季節に君を想うということ
をちょっと思い出したり。
「葉桜」もある意味「差別」が重要だったはず。
今作品はもろにそれがテーマ。
主人公が帰国子女であるという点が重要。
いや、あの驚きを成立させるためにはそれが必須であった、ということか。
Aにとっての「普通」がBにとっても「普通」であるとは限らない。
という当たり前のことではあるでしょうけれど。
帯に、「ああ、わたしには本当に何も見えていなかった!」
とありますが、
「あなたにだけは見えていた」とも言えるのでした。
それほど厚くなくて、読みやすかったのですが、
その分、失恋の痛みがあまり伝わってこなかったし、
「彼」の悩みの深さもまたあまり伝わってこなかった。
それが、前者に関しては感動の薄さに、
後者に関しては動機の説得力の弱さになっている気が。
ま、貫井さんなので、
徹底的に書くととんでもなく重くなっていたかとも思いますが(笑)

タイトルは作中の「彼」が語ってくれているので、
読むのが良いと思います。
素敵な考え方だって、ネガティブな自分でも思えた。
「この結末は他言無用」というのも帯にありますが、
そういったことを考えず、
さらっと読んでしまうのが良いと思います。
氏には珍しく、爽やかな掌編だったと思います。
良かった。
ではでは。


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HINAた

Author:HINAた
某鉄道会社勤務。
読書・QMA・映画が好き。

QMA3後半~QMA6まで、
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