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「神様ゲーム」

2010/02/14

DSC05243.jpg

麻耶雄嵩さんの作品を読了。
刊行からは時間が経っているはずですが、
「凄い」という噂だけで読んではおりませんでした。
氏の作品は殆ど全て読んでおりますし、
いつかは、と思っていたのをついに、でした。

字も大きく、ふりがなもしっかり。
ページあたりの文字量も少なく、まさに子供向けという感じ。
でも、はっきりとそうなのではなく、
そういった作りにすることで「子供でも手に取りやすく」したという方がしっくりくる。
つい最近も書いたように、
「子供には難しい」という考え方は違っていると思う。
しかし、一般に売られているものって基本的に、
子供がどんどん手を伸ばせるような感じには作られていない。
その辺に考慮した、という感じかと。

このシリーズ、「ミステリーランド」の作品は3冊目。
今回が1番、「このシリーズでこれをやるか!」とビックリでした。

芳雄は10才の誕生日を迎えた小学生。
最近彼の住む町では猫が惨殺される事件が相次いでいた。
思いを寄せる女の子が可愛がっていた猫も被害にあったこともあり、
彼は自身が所属する「探偵団」とともに犯人を捜す。
「神様」の助言から有力容疑者を警察に連絡するに至るが、
彼らの秘密基地で親友の死体を発見し・・・。

と、というお話。
2人目の死亡シーンなんてもう大人の僕でもショック。
トラウマになってしまう子がいたって不思議じゃないかも。
原因がまた凄い、なんと言っても「天誅」ですからね・・・。

ミステリーでの視点、立場が非常に重要。
ある意味では本当に自由度の無いジャンルと言えます。
そんな中で、「探偵役」っていうのがやはり、不思議かも。
それらしい演出をしたりすることはあっても、
誰も「探偵役」を心の底から疑ったりしない。
事件のど真ん中に存在しながら、
同時に事件の外側にいる、という。
そんな「探偵役」の有り様に対してのアンチテーゼというか皮肉というか、
例えば、
ワトソン視点で探偵役と共に事件の解明にあたり、
探偵役が自信満々に名指しした犯人はワトソンだった、とか(笑)
これはそいつが犯人であり、
ワトソン役を罠にかけようとした、という作品でした。
またある作品では、
視点人物が終盤あっさり死に、
「君、最初から脇役だよ。主役のつもりだった?」
なんて言われてしまうという作品もありました。
探偵自身が特別な立ち位置に疑問を持ち悩む、
そんな探偵もいたように思います。

さて、長々と書いてきましたが、
この作品には一つの答えがあると言えるかも。
主人公ではありませんが、
特権的な立場にあることを誰にも糾弾されない究極の存在が。
そう、あらすじにも書きましたが、「神様」です。
鈴木という名前で作中に登場しております。はい。
いや、冗談にしか思えませんが、
取り敢えず、作中でそれを完全に否定することは出来ません。
ああいった展開になるのでは尚更。
この辺りは読んでいただくのが良いかと思います。

ラストがとにかく衝撃的です。
芳雄の推理に十分頷けたのですが、それがまさか・・・。
講演会か何かで作者本人が、
天誅を受けた者=犯人と断言したそうですから、
「あの人」が犯人だったのでしょう。
裏にあったであろう「行為」を考えると、
芳雄が想像した犯人よりさらに暗澹たる気持ちになりますが・・・。
でも僕はプラスαの「共犯者」がいたのでは?
とも思っています。
「あの人」の痕跡が秘密基地から見付かっているハズで、
それについては説明が付かない、と思えるので。
外箱にシールが貼ってあって、
(写真参照)
「まさに神わざ。」って書いてますね。
本当に、いろいろな意味でその通りの作品だったと思います。

小さな子供に読ませてみようという奇特な方がおられましたら、
自分で読んでからどうするか判断するのが良いかも。
ま、子供は子供なりにしっかりと考えて読むでしょうけれど。
問題作であり、傑作だったと思います。良かった。

明日からの一週間では夜勤が1回。
週末は実家に帰り、祖母の見舞いにも足を運ぶでしょう。
また、露天にも入りたいな、という風にも。
ではでは。
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HINAた

Author:HINAた
某鉄道会社勤務。
読書・QMA・映画が好き。

QMA3後半~QMA6まで、
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