まだまだ、人が多かったですね。
冒頭は「シリアルキラー」を連想させる展開。
そこから予想しない方向に話が展開し、と引き込まれました。
評判の高いドラマの方はまともには見たことがありませんが、
そちらも質が高いのでしょうね。
見終わって確信したことは、
「ミステリー」好きが作った映画だな、ということ。
「そういう映画なんだから当たり前だろ!」
と、言われてしまいそうですが、
この映画、基本構造がある有名作品を彷彿とさせるものがあります。
ずばり、
アガサ・クリスティ 「オリエント急行の殺人」。
今度は「あっちは密室物だし、全然違うだろ!」と言われそうですね。
この作品の背景には現実の事件があったはずです。
有名人の子供の誘拐殺人だったと思います。
その犯人は捕まっておらず、罰を受けていないはず。
クリスティはこの事件に対して憤りを覚えており、
小説の中にこの事件を取り込んでいます。
そして、犯人に見立てた人物を小説中では被害者としています。
だからこそ「あの殺害方法」「あの犯人」
「
エルキュール・ポアロのあの判断」だったはず。
現実世界の殺人犯を小説世界で糾弾した、という作りだったと思うのです。
今回の映画、実際の事件そのものを背景としているわけではないでしょうけれど、
この点が同じだと思います。
映画では○○が糾弾されていますが、
当然○スコ○も「お前はどうだ?」という問いかけを受けています。
そしてその問いかけは○スコ○に踊らされる一般大衆=観客にも向けられているのでは。
その様に感じました。
劇中の
右京の台詞は重い物ですね。
だからこそ、こういう作品が作り続けられなければならないとも思います。
また、ほんの少しでも作ったテレ朝に自戒の念があるとすれば、
少しは見直すこともできるかも。
面白かった。
良作でした。
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