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「春から夏、やがて冬」

2011/10/22

歌野晶午、「春から夏、やがて冬」

読み始めたら引き込まれてしまい、一気に読んでしまいました。
が、やっぱり帯は余計だったかな、としか思えない。
「グレート・ギャッツビー」と同じように、
無印の「小説」として読みたかったかも。
そういう意味では帯も半分は正しかったか・・・。

主人公はスーパーの保安部長。
家族を事故で失った過去を抱えています。
ある日、店内で万引被害が発生。
ごく当たり前の職務として万引犯人と向き合う主人公。
しかし、失くし娘と同年齢と知ると鬼には慣れず、
警察には届けず穏便に済ませる。
その後、なぜかその万引犯人としばしば会うようになり・・・。
というところから始まる物語。

読む側の(ていうか僕の)勝手な思い込みかもしれませんが、
帯には「ラスト5ページで世界が反転」とある。
すると、ぎりぎりまで主人公がAだと思い込んでいる、
(読者も同じように思い込んでいる)
それがラストでBだった!というような展開を思い浮かべる。
一見そのようには見えるのですが、
最後の最後に「第三者」の視点が入ることで、
「反転」は主人公のみ(万引犯もか?・・・)に起こっているようにしか。
なのでただひたすら悲しいだけの物語としか・・・。

主人公、悲しい過去を抱え、ごく普通に弱い面を持ちながらも、
自制のきいたしっかりとした人間に思える。
万引犯、その行為自体は明らかに「悪」ですけれど、
今現在酷い境遇にある中で(自業自得とも言えますが)、
主人公に向ける思いやりはそれは暖かい訳で・・・。

主人公はあれで○○して○○○いくのか?
万引犯は仮に○○○後、そんな主人公の様子を知って、
ほんの少しでも良かったと思えるのだろうか?

これだったら「世界の終わり、あるいは始まり」
の方が遥かに救いがあったのでは、なんて思ってしまうほど。
「この程度で?」
っていう人も当たり前にいるかとは思いますが、
不幸自慢じゃないし、他よりましなんだから、とは思えない。
僕にはずっしりと重い物語と思えたのでした。

次は明るめのを読んでバランスを取ろう(笑)
ではでは。
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HINAた

Author:HINAた
某鉄道会社勤務。
読書・QMA・映画が好き。

QMA3後半~QMA6まで、
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